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paradigmaのブログ

極私的雑記帳または思考の中間貯蔵施設

Sentence should've been done

気づくことが第一だ。いま何が起きているのか。どうしてこんな苦しみを抱え込むことになったのか。それは何故、僕や彼ではなく、君の掌の上に落ちてきたのか。

吹き荒れる嵐の渦中にいる時、嵐の烈しさにさえ気づけないことがある。雨風にこれでもかというくらい強く叩きつけられ、恐怖のどん底に突き落とされても、そういうものだと思い込まされてしまう。抵抗する気力さえ奪われてしまう。状況はどう考えても理不尽極まりないのに、おかしいと考える思考力も判断力も、もぎ取られてしまう。

考える猶予さえ奪われたまま、柔らかな魂は闇の世界に売り飛ばされた。換金されるために。

文字通り身を削り、見えない傷と消えない記憶に苛まれる闇に置き留められ、いつ終わるともしれない不安に押し潰されそうになる日々。それが刑務所に留置されることなどより百万倍は辛い境遇であることに、逆立ちしても思い至れない輩もいるのだろう。そんな人間に愛や将来を語る資格はない。実体のない薄っぺらな口先に騙されてはいけない。

でも古今東西、よくある話だ。話を聞いた人は大抵口をそろえて言う。何故逃げ出さなかったのかと。

物理的にも精神的にも、身動きが取れなくなってしまうのだ。催眠術にかけられたかのように。あるいは蛇に睨まれたカエルのように。それともうひとつ。理屈を越えて惹かれる自分は否定できないのだ。

だから、「気づくことが第一」だ。何度でも言う。来た道を引き返してはいけない。断じて、いけない。トンネルの中にはさらなる魑魅魍魎が跋扈している。君は今、瀬戸際にいる。僕は君を本気で守る。